雑木の庭作り ~飛び石施工編~
都心でのお庭作り。前回までで大谷石のアプローチ施工が終了しています。
もし、まだご覧になっていない方がいらっしゃいましたら、以下の記事を読んでから本内容を読んでいただけると良いかと思います!
雑木の庭作り ~基礎編~
という訳で、今回は飛び石施工です。飛び石はお庭の景色を作りますので、作庭者の技量が試される部分となります。お庭のコンセプトとして、野趣あふれる自然な空間がテーマとなっていますので、あくまで”自然感”を大切に作りこみ過ぎない、まるで山などの自然空間にいるような雰囲気を出せる飛び石の据え付けを目指すことにしました。
写真は、アプローチ施工前にさかのぼりますが、今回現場では、現場発生石が多量に存在しているため、これらを活用し、過去と現在を繋ぐための飛び石とすることにしています。

まずは、全体のバランスを見ながら、飛び石を配置してみます。形や大きさ、重さなど多岐にわたる石が存在しますので、全ての石を使い切れるよう構成を考えていきます。考えていくと書きましたが、目で見て、手に取ると、どこに据えてほしいかという石の気持ちが伝わってくるようで、リズミカルに配置は決まっていきます。

配置が決まったら、据え付けていきます。据え付けは、整地した土壌を一部掘り取り、そこに飛び石を設置していくような手順で行います。
歩きやすさも大切ですので、石の面が水平になる部分が多くなるよう据え付け面には注意しつつ、自然感を損なわないように調整します。
細かい調整については、私もついつい熱が入ってしまいます。

据え付け後には、忘れずに水平を確認します。ただ、より大切なのは歩きやすさですので、実際に歩きながら据え付けていくことが必要です。

大きな石は大バールにて移動させます。石の表面を傷つけないよう、裏面で持ち上げて移動させていきます。

山の雰囲気を出すため、きっちりしすぎないよう、小さな石も組み合わせていきます。

そして据え付け後。植栽のために整地もきっちりと行いました。大谷石のアプローチ、玄関エントランス、ウッドデッキの3つからの導線を繋ぎ、森の中へ誘う歩きたくなる飛び石園路が完成しました。デッキ側からの様子はこちら。

別アングルより。大谷石と飛び石を繋ぐ部分は、柔らかさを出すため、枕木にてワンクッション置いています。また、枕木できれいな階段状とすることで、勾配の昇降しやすさにも考慮しています。
ライトアップにより、映える飛び石たち。

写真では写っていませんが、斜面が多いお庭なので、デッキ周辺には土留めとして、小ぶりの景石を使用して崩れ石積みを設置しています。
これにて、園路やアプローチは終了です!
次回は、お庭に彩りを添える植栽や景石の工程になります。
次回も乞うご期待!