サザンカの透かし剪定
今回はご近所で伸び放題に成長しているサザンカを透かし剪定で仕上げましたのでご紹介します。
サザンカは秋の終わり頃から冬にかけての寒い時期に花を咲かせる庭木で、江戸時代から親しまれています。同族のツバキとよく似ていますが、ツバキよりも葉が小さくて細いのが特徴。また、花の散り方は、ツバキが花全体が落下するのに対して、サザンカは1枚ずつ落ちます。
さてこのサザンカ、植木鉢に植えてお庭に置いていたら庭に根を張って大きくなりすぎてしまったとのこと。これまでに一度も剪定していなかったため、枝は伸び放題。見た目にも、木の健康にも悪そうだと相談を受け、剪定を引き受けました。
サザンカの剪定は、花後に行います。基本的な剪定は、他の常緑樹とあまり変わりはありません。込み入った枝や、内向き枝など不要枝を元から抜きながら、全体のラインを決めていきます。このサザンカの場合、フェンスに向かって枝が伸び、そこからお宅の方へ戻って行く枝が樹形を作っている部分もありましたので、不要枝でも将来に渡って重要そうな枝は残しておきます。その後、形を整え、完成です。
今回は花を楽しめるよう、ひと回り小さくする程度に留めましたが、サザンカは萌芽力が強く、強めの剪定にも耐えられる樹木ですので、健康な状態であれば大きく透かしても問題ありません。