●作品の一例を載せています。(会社設立前の作品も含む)

側庭に生まれた山道の気配 / A Quiet Path Through Greenery

 Coming soon

都市住宅の限られた側庭を、単なる通路や外構としてではなく、日常の中で自然の気配を感じられる風景として構想した。既存の砂利は山道の質感へと読み替え、石は地形の連なりのように据え、隣地の緑もまた風景の一部として取り込んでいる。

目に映る景だけでなく、土の中の環境にも丁寧に手を入れ、通気性や水の流れを整えることで、植物が健やかに根を張れる基盤を再構築している。

室内からは樹木の気配が立ち上がり、常緑の葉群が穏やかに視線を受け止めることで、カーテンに頼らない暮らしの落ち着きが生まれる。

歩く、眺める、佇む。日々の何気ない動作の中で、静かに自然と接続されていく空間。

神奈川県 N邸
設計・施工

街と暮らしのあいだにある庭

 Coming soon

建物の外周に根を張る木々たちは、ガルバニウムの黒い外壁を背景に静かに佇み、光と影の微かな揺らぎが日々の時間を映し出す。

室内から見渡すと、緑は穏やかに広がり、建物と呼応しながら暮らしに静かなリズムをもたらす。

外側では青々とした葉が風景に瑞々しさを添え、内側では足元に育つ落葉樹が季節の移ろいを伝える。

高木をすべて常緑樹とする施主の気遣いにより、一年を通して穏やかな緑の気配が保たれている。

断続するそれぞれの緑は、やがて少しずつ重なり、ひとつの風景として立ち上がっていく。

東京都 Y邸
設計・施工

土地の記憶を編み直し、日常を「風景」に変える

現地に残る自然石をすべて使い切り、過去の記憶を今の暮らしへと繋ぐ。そこにある素材を否定せず向き合うことで、一日を終えて帰宅したときに心から安らげる「毎日帰りたくなる景色」を形にした。大谷石の緩やかなスロープが日々の足取りに寄り添い、ウリン材の縁側デッキに腰を下ろせば、そこは木漏れ日の揺らぎを肌で感じる特等席となる。石を一石ずつ据え直した野趣あふれる小道の先には、都心であることを忘れるような雑木林の情景が広がる。外から新しい土を運び込むのではなく、その土地の土を活かし、植物が息づく場所を整える。五感で季節の移ろいを感じ、時を重ねるほどに愛着が深まっていくこの庭は、今、住まう人と共に健やかに育ち始めている。

東京都 H邸
設計・施工

通う人の心に届く、季節の移ろい

クリニックを訪れる方を穏やかに迎え入れ、心に癒やしを届けるための植栽空間。ミツマタやドウダンツツジといった落葉樹の繊細な枝ぶりを主軸に、シャリンバイやビバーナムなどの常緑樹を重ね、足元にはユキヤナギやギンバイカ、アガパンサスを配置した。上下左右に広がりを持たせた立体的な構成により、それぞれの植物が個性を放ちながらも、空間全体に柔らかな奥行きを生み出している。開花時期の異なる樹種を緻密に織り交ぜることで、訪れるたびに異なる花の移ろいに出会えるよう配慮した。四季を通じて表情を変える緑の呼吸が、建物に温もりを添え、通院する人々の日常を優しく彩っている。

埼玉県 Nクリニック
設計・施工

過去と現在が溶け合う、再生の庭。

古民家改修に伴う、母屋と離れのカフェを繋ぐ中庭の再生。シンボルツリーである既存のモミジを引き立てる土留めや、アプローチを引き締める板石など、敷地内で採れた素材を一つひとつ再構成することで、この土地が重ねてきた記憶を未来へと繋ぐサステナブルな庭を形にした。ゆったりと幅を持たせた園路には現場の土を混ぜ込み、周囲の風景と溶け合う有機的な質感を与えている。もともとの庭をすべて壊すのではなく、そこにあるものを活かし切り、高低差のある地形をそのまま景色として受け入れる。そうして生まれた空間には、過去から現在、そして未来へと続く確かな物語が息づいている。

静岡県 カフェL 中庭
設計・施工

空を仰ぎ、季節を呼吸する。

室内と外を緩やかに繋ぎ、暮らしの領域を広げるための空間。ウエスタンレッドシダーを用いたナチュラルかつ品格のあるデッキに、枕木を組み合わせたガーデニングスペースを隣接させ、その間には腰を下ろして寛げる重厚なベンチを配置した。この「第二のリビング」を静かに見守る植栽には、季節を告げるモミジを主木に据え、周囲にはホウライチクを。竹林がもたらす柔らかな目隠しと、風に揺れる葉音の癒しを同時に享受できる設計とした。機能的な設えと植物の生命力が溶け合うこの場所は、日常の中に、空を仰ぎ季節を呼吸する贅沢な時間をもたらしている。

東京都 Y邸
設計監理・施工

光を纏い、育ちゆく「南仏の息吹」

新築個人邸に、南フランスの情景を想わせる明るい息吹を。モダンな建築と調和させるため、シルバーリーフの樹種を主軸に据え、光を柔らかく反射する軽やかな空間を創り上げた。選ばれた植物たちが持つ淡い色彩と質感は、建物の直線的な美しさを引き立て、周囲に穏やかなリズムを生み出している。ただスタイルをなぞるのではなく、日本の風土でもその植物らしくいられるよう、それぞれの個性を活かして配置。さらに、日々の管理を通じて枝葉を整え、時の経過とともにこの景色がより美しく引き立つよう、成長に寄り添い続けている。

千葉県 S邸
設計・施工

この街と、お客さまを、瑞々しい緑で迎え入れる。

ヘアサロンの植栽スペースの改修。既存の緑を活かしながら、ソヨゴを主軸に据えることで、街の一角に「小さな森」を再現した。目指したのは、外からの視線を遮りすぎず、隠しすぎない、心地よい「見え隠れ」の透け感。ソヨゴの軽やかな枝葉が、街の喧騒と店内の静寂を柔らかく繋ぐフィルターとなり、奥行きのある情景を生み出している。植えて終わりではなく、ハサミを入れてその透け感を整え続けることで、お店の成長と共に、より深く街に馴染んでいく風景を育てている。

千葉県 ヘアサロンH
設計・施工

この地で育み、街へと手渡す穏やかな風景

既存住宅を解体した約80㎡の敷地に、駐車場を含む「雑木の庭」を設計・施工。お施主様の「自分たちだけでなく、周りの人も楽しめるお庭に」という想いを受け、敷地を閉じ切らない開放的な構えで形にした。駐車場は大谷石と枕木で構成し、それ自体が景色の一部となるよう設えている。バリアフリーの園路と飛び石を据え、お施主様のためのプライベートな空間を守りながらも、作り込みすぎない「小さな森」を再現。周辺環境に調和した緑溢れる佇まいは、住まう人の暮らしを包むとともに、道ゆく人の目も楽しませる街に開かれた景色となっている。

東京都 Y邸
設計・施工

古色に馴染む、落ち着きある緑の構え。

お寺のエントランス周辺の改修工事。荘厳な門構えや建物に調和するよう、既存の木を活かしながら、新たに落ち着きのある和風庭園として整えた。全体のバランスを見極め、存在感のある大きめの石を根締めとして据えることで、建築の格に見合う重心の低い景観を創出。伝統的な佇まいの中に、自然石と植物が織りなす静謐な空気感を取り入れ、寺院の顔としてふさわしい、凛とした気品のあるエントランスに仕上げた。

東京都 R寺
設計・施工

竹の曲線と雑木に包まれ、心がほどける「語り場」。

人と人がより近い距離でわかり合える空間を目指し、吸い込まれていくような「巻き貝」をテーマにデザインした。細かく割った竹にしなりをつけ、一本一本編み込むようにして流麗なラインを描き、語り場となる中心部へと続く有機的な造形を創出。足元にはゴロタ石をフラットに敷き詰めたバリアフリーのアプローチを整え、内と外を境界なく繋いでいる。周囲には雑木類を配し、落ち着きと安らぎが同居する空間を演出。庭の中で語らい、深く理解し合うための、温もりある「語り場」を具現化した作品である。

日比谷ガーデニングショー
都市緑化基金賞受賞作
設計・施工 (株式会社富士植木勤務時)

時を繋ぎ、足元から景色を支え直す。

K庭園の補修工事として行った築山の階段工事。既存の石を一つひとつ丁寧に見極めて据え直し、三和土(たたき)による舗装を施した。補修という名目でありながら、本来の趣を損なわず、むしろ年月を経て馴染んだような古色と強固な実用性を両立させている。石の座り、土の締め固めといった基礎的な手仕事の積み重ねにより、歩くたびに奥行きを感じさせる、堅牢で風情ある階段へと再生させた。

東京都 K庭園
施工管理・施工

ターミナルの喧騒を忘れ、日本の情景に身を委ねる。

日本のおもてなしを表現するため、広く親しまれてきた「日本の風景」を基調とした空間を構築。しだれ梅を主木に据え、どこか懐かしい田舎の情景を再現すると同時に、空間を貫く「川の流れ」によって、人々が行き交う空港という場所の記憶を形にしている。海外から訪れるお客様には新鮮な日本を、帰国された方々には安らぎを。伝統的な美意識が現代のターミナルと響き合い、見る人の心に深く残る景色となっている。

成田空港国際線ターミナル
設計・施工

その先へ

新しいことへの挑戦。見えないものを見に行こうとするとき、人は真価を発揮できるのではないか。そんなコンセプトを、ガラスの階段を一歩ずつ上がっていくことで変化していく景色になぞらえ、作品として具現化した。雑木を主体とした植栽に、足元を照らすような山野草を添え、大きなボサ石をアクセントに配置。苔むした美しくも険しい自然風景を表現し、ガラスという無機質な素材と生命力溢れる緑を対比させることで、未来へと向かう強い意志を宿した「風景」を創り出した。

日比谷ガーデニングショー
国土交通大臣賞受賞作品
設計・施工 (株式会社富士植木勤務時)