玄関前 北向きのお庭改修工事
緑の美しい季節になってきましたね。
お庭の木々が成長し、お手入れが必要になった際は是非とも中山諒二造園設計へご連絡ください。
さて今回は、お客様宅の玄関脇スペースを改修し、植栽工事を行いましたのでご紹介致します。
改修ご依頼のスペースはこちら。
ここは、日当たりの少ない北向きのお庭です。針葉樹が植えられていたようですが、針葉樹は一般的に日当たりを好むため、日陰(北向き)のお庭ではオススメできません。お客様自身でも様々な植物を植えてみたがいずれもうまく行かなかったそうです。北向きのお庭の植栽では、日陰でも育つ植物を選定することが大切です。お客様は家の雰囲気に合わせて空間を造りたいとのご希望であったため、ソヨゴを主とした、斑入り植物のお庭をご提案しました。
植物が伸び伸びと根を貼り成長していくには、土の状態も重要です。掘り起こして土を触ってみると、案の定、粘土質の硬い土でした。さらには雑多な建築資材が混ざっています。このような環境は植物にとって良いとは言えないため、土壌改良から行うことにしました。
今回の作業は、1.土壌改良 2. 花壇造り 3.植栽 の3ステップで行いました。
まずは土壌改良です。土壌改良には、赤玉土と腐葉土、そして土の量を追加するため黒土を混ぜ入れました。赤玉土で団粒構造を促進し、排水効果を狙っています。腐葉土で有機質分、排水性を補います。黒土は保水性及び保肥性に優れています。今回は、赤玉土:腐葉土:黒土を 3:2:3 程度の割合で混ぜ合わせ使用しました。ここに季節ごとに施肥をしていくことで不足した栄養分を補っていく予定です。
土壌改良後は、植え込みスペースの作成です。植え込みスペースは、既存の景石を使用することにしました。もともとの石の配置にはこだわりが見られなかったので、少し広めに敷き直して、低木類も植えられるようにしました。
最後に植栽です。今回は、日陰に強いソヨゴを主木とし、斑入りのヒサカキ、斑入りアオキ、斑入りノシランで暗くなりがちな空間を明るく彩りました。既存で植わっていたヤブランも添えて完成です。
ソヨゴ、低木とも成長していくことで空間がさらに良くなっていくことでしょう。
日陰でも諦めずに緑の空間を造れるといいですね。
今後共宜しくお願い致します。