和モダン竹垣施工

少し前の業務になりますが、お庭管理でお付き合いのある茨城県土浦市のお客様から外構フェンスに和の竹垣を設置して欲しいとの依頼があり、施工を行いました。目隠しにもなる竹垣で、既存フェンスを活用して設置して欲しいとのことだったため、今回は御簾垣風の垣根にすることにしました。材料となる竹は、真竹です。

風情という意味ではどうしてもプラスチック等の人工の竹では、本物の質感には敵いません。本物を使うことでお庭が引き立ち、家が引き立つ。私はそのように考えています。

まずは材料となる竹を降ろして、磨きの作業に入ります。天然物の竹は磨く前は、汚れや黒ずみがありますが丁寧に磨くことで艶やかな姿を現してきます。ただし、力を入れすぎると表面に傷がついてしまいますから、優しく、素早く磨き上げていきます。

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磨き終わったら、寸法を測りそれぞれ竹の元と末が互い違いになるように既存フェンスへ掻き付けていきます。既存フェンスがまっすぐではなく、途中で曲がっているため、その部分は竹同士を繋げられるように切り、固定していきます。(写真を撮り忘れていました)

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撮り忘れていたため、途中経過の写真がありませんが、掻き付け終わったら、縦に押縁を設置し竹同士をしっかりと固定します。これにより見栄えが良くなるだけではなく、竹が動くのを防ぐことが出来ます。今回作業に来てくれたのは、塩野さんと曹くんです。施工場所が坂道になっているため、曹くんの長身が活かされています。固定は、銅線で行うことでちらりと見える銅色が垣根の渋さを演出します。

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押縁固定中の曹くん。コロナウイルス対策としてマスクは欠かせません。

IMG 7148 1024x576 - 和モダン竹垣施工押縁にて垣根を両面から押さえ込み、竹垣の設置作業が完了しました。

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これだけでも良いですが、さらに固定と飾り付けのためにシュロ縄でむすびを作っていきます。施工前デザイン段階では、黒色の染めシュロ縄を使う予定でしたが、外構との相性を考慮して染められていないシュロ縄を使用することにしました。せっせとシュロ縄を結んでいきます。

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そしてシュロ縄の結び作業も終了。完成です。

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竹垣は天然物であるため、いずれは交換の必要が出てきますが、経年変化で”味”を楽しめるのも良い部分だと感じます。

本物の竹垣でお庭を美しく引き立てたい、という方がいらっしゃいましたら中山諒二造園設計までお気軽にご連絡ください。誠意をもってご対応させていただきます。