ロープワークによる樹齢60年の桜の強剪定

2021年の最初のロープワークとして、以前から何度か剪定をして形を整えてきた桜の強剪定を致しました。

樹形も美しく、特に支障となるような枝もなかったのですが、お施主様が、大きく育ち過ぎたことで強風により歩行者に枝が落ちるようなことがあるかもしれないと心配されていた為、切り戻しの剪定を行うことにしました。私は、必要がない場合は木を切ることには反対派なので、作業前に何度かお伺いして大きく切らないでも問題はないこと、ここ数年で枝が折れるようなことはないことを説明しましたが、安心したいのことから作業を決行する運びとなりました。小さな蕾を付けた桜の細かい枝の見納めになる為、ご近所さんも作業中見守ってくれていました。

DSCF1401 683x1024 - ロープワークによる樹齢60年の桜の強剪定

作業は、狭い車道に面した作業となり高所作業車が使えない為、ロープワークにて行います。今回はいつもお馴染みの曹くんと塩野さんに手伝いに来てもらいました。チェンソーにて3つまたに分かれている幹部の真ん中を分かれ目の部分から抜いて、その他2本を短く詰めていきます。

DSCF1405 683x1024 - ロープワークによる樹齢60年の桜の強剪定

作業は歩行者及び車に最新の注意を払いながら行われていきます。それぞれ幹部を切断する場合は、吊るし切りにて行います。一気に落とさないようにすることで道路や、周辺樹木、塀などに傷をつけずに作業を行うことが出来ます。

こちらが写真からみて手前側の幹の剪定が終了したところ。細い枝が先に流れるように残したところ、さらに短くしてほしいとのご要望があった為、こちら側は太い部分でのぶつ切りとなりました。

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もう一方の幹も短く詰めていきます。こちらには細くしなやかな枝が出てきていましたので、これを残して、その他は、全体とバランスが合うように詰めることにしました。

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ちょっと写真が見辛いですが、こちらが剪定後になります。これからまた元気に育ってくれるよう傷口には癒合剤を塗布して作業終了。

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だいぶ寂しくなりましたが、道路に向かう枝はなくなり、お施主様も一安心のようでした。家の方に向かう細い枝はまだ多く残っていますので、春には美しい桜の花が楽しめるはずです。

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